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敬さんのつぶやき

(中村副理事長のページです)
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2012年2月13日(第251回)

公開日:2012 02/18
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2012年2月13日(第251回)

株式市場の動き

 先週の東京市場は先々週末、NYダウ工業株30がリーマン後の高値更新となり、米雇用統計など経済指標の好調を好感し上昇して始まった。

 

 アジア市場は高低区々の動きで始まり、欧米市場はギリシャ債務問題の解決への対応の遅延続きを嫌気し小幅安の始まりとなった。

 

 週中にはギリシャ緊縮策完全合意近しとの報で、8日にはアジア市場は全面高となる局面も見られたが、週間を通してギリシャ情勢の不透明さがつきまとい週末にかけ、ギリシャ情勢を巡る不透明感が再び強まり、リスク回避の動きも強まり、世界の大方の市場は反落して週を越した。

 

 週末10日、2月米ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は72.5と前月の75から低下し予想の74.5を下回った。所得減少懸念から景気楽観論の後退懸念から株式市場の悪材料になったという。

 

 欧州、米国、中国の景気動向に今後とも注視したい。

 

主要株式市場の騰落率(年率:2011年末対比、週間:2月3日対比、2月10日現在)

2012年

日経平均

東証株価

第2部

日経JQ

単純平均

NYダウ

米ナスダック

年率

5.82%

6.93%

7.11%

6.30%

6.19%

4.78%

11.47%

週間

1.30%

2.42%

1.83%

1.02%

1.46%

-0.47%

-0.06%

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年

S&P500

輸送株20

トロント

ボベスパ

豪州

ムンバイ

 

年率

6.76%

4.67%

3.63%

12.76%

5.15%

14.84%

 

週間

-0.17%

-2.14%

-1.49%

-1.87%

0.06%

0.82%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年

FTSE

DAX

CAC

SMIスイス

ST

ハンセン

上海総合

年率

5.03%

13.47%

6.75%

3.28%

11.85%

12.75%

6.94%

週間

-0.82%

-1.09%

-1.60%

-0.37%

1.44%

0.13%

0.93%

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年

韓国総合

加権台湾

ジャカルタ

マレーシア

SET タイ

ベトナム

 

年率

9.20%

11.17%

2.37%

2.02%

8.54%

15.21%

 

週間

1.08%

2.44%

-2.58%

1.49%

1.27%

0.82%

 

 

世界の主要株式市場の動向

主要国株式指数の週間上昇率順位

2012年2月6日~2月10日週間上昇率。2月3日対比、2月10日現在

1.加権台湾

2.44%

6.STシンガポール

1.44%

2.東証株価指数

2.42%

7.日経平均

1.30%

3.第2部

1.83%

8.SETタイ

1.27%

4.マレーシア

1.49%

9.韓国総合

1.08%

5.単純平均1.46

1.46%

10.JQ

1.02%

 

 

 

 

主要国株式指数の年間上昇率順位(2011年終値対比12年2月10日現在)

1.ベトナム

15.21%

6.STシンガポール

10.20%

2.ムンバイ

14.84%

7.米NQ

11.47%

3.DAX

13.47%

8.加権台湾

11.17%

4.ボベスパ

12.76%

9.韓国総合

9.20%

5.ハンセン

12.75%

10.SETタイ

8.54%

 

 リーマン・ショク前(08.9.12)を上回っている市場は韓国総合、上海総合、加権台湾ムンバイ、シンガポールST、米NQ、ボベスパ、NYダウ工業株30、FTSE、S&P500、米輸送株20、DAX、ハンセンの計13市場となっている。

(統計不備のためマレーシア、SETタイ、ベトナムは対象外)

 

  2月10日現在

シカゴ日経平均先物3月限は8,940円(円建て)

シカゴ日経平均先物3月限は8,940円(ドル建て)

 

気になるニュース

IMF、中国経済見通し発表

 2月6日、IMF(国際通貨基金)は中国の経済見通しを発表した。

 

 その中で、欧州債務危機により世界経済が景気後退に陥った場合、中国の2012年の経済成長率は予想の半分となる4%台に低下する可能性があると警告した。

 

 IMFは本年1月、基本シナリオに基づく中国の2012年の成長率予想を8.2%とし、これまでの9.0%から下方修正した。

 

 これに加え、この日の公表された見通しでは、世界経済の「下方」シナリオの下では、成長が更に8.2%から4%ボイント低下するとの予想を示した。

 

 IMFは「下方シナリオが現実のものとなるなど不運な展開となった場合、中国は中央・地方政府予算の双方を通した大規模な財政刺激策をもって対応する必要がある」とした。

 

 財政刺激策として、消費税減税、消費者への助成、企業への投資拡大促進策、中小企業に対する財政支援、低価格住宅などに対する歳出拡大などを挙げ、こうした刺激策により国内総生産(GDP)が3%押し上げられるとした。

 

 また、物価上昇率の低下により、向こう数週間で中国人民銀行は公開市場オペを通し成長支援に向けた政策の微調整を行うことが可能との見方を示し、資本流入が引き続き抑制されている場合、人民銀行は再度、銀行預金準備率を引き下げる可能性があるとした。

 

 そして、IMFは中国当局に金融緩和を促すとともに「中国は財政の余力がある」として景気対策を行うように求めた。

 

 今後の中国の経済政策の動向に注視したい。

 

科学技術で存在感高まる中国

国別の論文数ランキング

2009年

1999年

 

件数

対1999年比伸び率

1

1

米国

297,191

39%

2

9

中国

120,156

492%

3

2

英国

82,218

31%

4

4

ドイツ

79,952

41%

5

3

日本

71,149

14%

6

5

フランス

58,261

38%

7

6

カナダ

48,344

67%

8

7

イタリア

47,373

74%

9

10

スペイン

39,985

100%

10

12

インド

39,555

239%

(注)文部科学省科学技術政策研究所「科学研究のベンチマーキング2011」

   よりデータは抽出

 科学技術分野で、中国の存在感が高まってきた。文部科学省科学技術政策研究所が昨年末までに論文データベースによると中国の躍進が際立っている。これは日本の研究活動が低迷していることの裏返しともいえる。

 

 米英独仏がこの10年で論文数を30%以上増やすなか、日本は14%と主要先進国で唯一伸び悩んでいる。科技政策研の桑原輝隆所長は「論文の書き手の中心である国立大学の伸び悩みが背景にある」と分析している。

 

 日本は1996年度から国の指針となる科学技術基本計画で、5年毎に合計約20兆円を科学技術分野に投じてきた。研究論文の数だけで国際競争力は測れるわけではないが、巨額の研究投資が生きていない印象を受ける。

 

 中国の論文増加の背景には、政府による科学技術分野への積極投資が効いているという。成長分野に投じた巨費を効率よく研究の活性化に役立てた。また、多くの国費留学事業を実施し、現在では年間28万人を超える学生が海外に渡る。行く先の多くが米国留学て゛築いた人脈が米中の協同研究へと発展し、両国間の研究協力に繋がっている。

 

  その結果、世界トップ水準の米国の研究協力相手国に化学や材料科学など主要8分野の半数で中国が1位に浮上した。米中が共同執筆した論文は10年前の5.9倍に増えた。

 

 一方、日米の関係は希薄になっている。中国は論文数でも2006年から米国に次ぐ世界2位。国際研究協力の勢力図が変わり、アジアのリーターを目指してきた日本は戦略転換を迫られているのではないか。

 

 急成長するアジアの活力を取り入れ、国際化の流れにどう対応するのか、所得収支拡大の観点からも日本の将来を左右する課題である。

 

今週のスケジュール(海外)

13日(月)ギリシャと民間債権者との間の債務交換交渉の正式提案期限

14日(火)米1月輸入物価、1月小売売上高

           米12月企業在庫

           ユーロ圏12月鉱工業生産、独2月ZEW景況感調査

           WTO一般理事会(スイス・ジュネーブ)

           インド1月卸売物価

           ブラジル12月小売売上高

           習金平中国国家副主席米国訪問

15日(水)米2月NY連銀製造業景気指数

           米1月鉱工業生産、設備稼働率

           米2月NAHB住宅市場指数

           FOMC議事録公開

           独10~12月期GDP

           ユーロ圏10~12月期GDP

           ユーロ圏12月貿易収支

           世界太陽エネルギーエキスポ(~韓国)

16日(木)米1月生産者物価、住宅着工件数・建設許可件数

           米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

           米30年インフレ連動国債入札

           豪1月雇用統計

           メキシコ10~12月期実質GDP

17日(金)米1月消費者物価

           米1月コンファレンスボード景気先行指数

           カナダ1月消費者物価

 


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